壁は木ずり漆喰の展示場

杉の木を使った心地良い建て物!こちらのしっくい壁は木ずりで下地を作っていて、壁を塗った左官職人さんの技術が高いと感じる塗り壁に仕上がっています。

このような空間で子どもたちが遊んだり勉強したり、少しの時間でもきっと「なんか良いな~と感じてくれるのでは?」と思います。もちろん、何が良いとかは考えないでしょう。でも、もっと「ここに居たい」と思って帰る時間をわすれてしまうのではないかと思います。

しっくい壁と言っても、現在は色々なパターンを付けたり、塗ったままのような仕上げの壁が増えていますが、こちらの展示場の壁は、お城や蔵のしっくい壁のような仕上げになっています。鏝(コテ)で押さえて平滑に塗る仕上げです。

平らに塗るという技術は日本人だからこその左官技術ですね。貴重な日本の文化だと思います。世界遺産の無形文化財にも左官の技術は登録されていますね。

この展示場は、職人の技術もですが、設計士さんのこだわりが詰まった家です。断熱材は、段ボール素材を使っての吹き付けになっていて、床下には屋根で暖められた空気がダクトで送られています。日中の暖かい空気が床下からお部屋に取り込まれる仕組みです。

自然をそのまま!という印象の展示場ですが、入った瞬間に感じたのは壁の美しさでした!左官職人さんの技術と、心を込めて塗られた漆喰壁だからでしょうか。素晴らしい日本の伝統文化ですね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

50年後100年後も歴史的建造物のある日本の文化的な風景を未来の子どもたちに残すために、左官の文化や左官の技術を後世に伝える活動をしています。

そして歴史的建造物の魅力と保存の重要性・左官職人の必要性を多くの方に知っていただき、塗り壁という日本の建築文化・生活文化の保存と普及につとめてまいります。

目次