昭和初期の職人の絆を集めた住宅、遠山記念館である遠山邸をご紹介します。
遠山邸は、2年7ヵ月を費やして昭和11年に完成したとのこと。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、遠山邸は職人の技術が盛り沢山の建て物です。
左官職人の皆さんも勉強に訪れると聞いています。
凄い建て物だよ!とはお聞きしていましたが、本当にびっくりしました。
紅差し大津磨き仕上げ
鮮やかな紅色の大津壁の磨き壁です。
こちらはトイレで、この建物のなかで一番華やかな印象を受けました。
次は、東棟の内玄関で、土間が亀甲模様になっています。
人造石研ぎ出し仕上げ
人造石研ぎ出しとは、ポルトランドセメントと砕石の種石を混合して捏ねたものを塗り付け、硬化の程度を見はからって荒研ぎ、中研ぎを行い、配合のノロで目つぶしをかけ、十分硬化させた後、仕上げ研ぎをする工法です。
種石埋め込み床仕上げ
石の目が綺麗に揃っていて、美しい床仕上げです。
遠山記念館は、近代和風建築を代表する建築です。
ぜひ、左官の美しい仕上げを、どうぞ一度ご覧になってみてくださいね!
国指定 重要文化財 平成30年8月